ボクシングジムではどんなトレーニングをするのでしょうか?
今回はパンチングミットについて解説します。
パンチングミットって何?
パンチングミットとは、トレーナーが両手にミット(パンチを受け止めるための掌を覆う円盤状の道具)をつけ、そこにパンチを打ち込むトレーニングです。タイミング良く当てるといい感触で音が鳴るので、爽快で楽しい、ボクシングの定番ともいえるトレーニングです。
パンチングミットの目的
パンチングミットは基本的にトレーナーとマンツーマンになって行います。トレーナーは主観的に選手のパンチを目視や手の感触で観察できるため、選手の課題を見つけたり、希望に合ったトレーニングができるのが最も大きな特徴です。客観的な観察では気づかないような、より細かな修正を行うことができます。
パンチングミットの効果
パンチングミットは、距離やタイミングを正確にとらえる能力を鍛えるのに役立ちます。また、パンチングミットは直接パンチを当てるという点ではサンドバッグと共通ですが、パンチを打った後に違いがあります。サンドバッグは打った本人がサンドバッグに支えられて楽ができてしまうことがありますが、パンチングミットの場合は、打ったパンチはミットを抜けていくので、その勢いを自分の体幹や下半身で支えなければなりません。なのでパンチングミットは下半身やバランスを強化するのにも有効です。また、トレーナーという生身の人間が向かい側に立っているので、より実践に近い感覚でパンチを打つことができます。
何より楽しいパンチングミット
様々な効果のあるパンチングミットですが、何よりも「楽しい」というところがこのトレーニングの魅力だと思います。ミットをスパーン!と当てる快感はボクシングならではです。快音=いいパンチ、というわかりやすいリアクションがあるので、自身の励みにもなることでしょう。
トレーナーとしても、パンチを打った選手の満足そうな笑みを観たときは、とても幸せな気持ちになります。
ですので、打つ側も受ける側も一緒に高めあっていくのがパンチングミットの醍醐味ではないか思います。
さて、いかがでしたでしょうか。
皆さんも是非パンチングミットの楽しさを感じていただけたらと思います。
今後もボクシングのトレーニングをどんどん紹介しています!