楽しもう!ボクシング④ —スパーリング/マスボクシング編―

ボクシングジムではどんなトレーニングをしているのでしょうか?

今回は、ボクシングの実践練習であるスパーリング/マスボクシングについて解説します。

目次

スパーリングとは?

スパーリングとは、実際に打ち合う実践練習のことです。、当然危険を伴うため、ヘッドギアとファールカップ(急所への打撃をカバーする道具)を身に着け、真剣に取り組みます。ただ、あくまでスパーリングは練習ですので、やみくもに相手を倒そうとしたり、無我夢中にパンチを振り回せばいいものではありません。きちんと普段練習していることを意識して、実戦で出せるかが最も大事な課題になります。そしてスパーリングを乗り越えられれば、得られるものも大きいです。練習の仕方が正しかったのか、疲労の仕方やスタミナは大丈夫かなど、実戦でしか分からないことが確認できます。試合を目指すボクサーには欠かすことのできないトレーニングです。

マスボクシングとは?

マスボクシングは「当てないスパーリング」です。つまり寸止めのボクシングですので、選手に限らず一般の方にも安全に行える実践的なトレーニングです。マスボクシングはスパーリングよりもリラックスしてできるため、課題を丁寧に意識して行うことができます。また、マスボクシングはボクシングの楽しさを感じられるトレーニングなので、多くのジムが一般の方に行っている練習でもあります。

実戦練習のポイント

それでは、実戦練習をする上でのポイントを説明します。

①課題を意識しよう

実戦練習は緊張感のあるものですので、頭が真っ白になるということが起こるかもしれません。実戦練習を行う前に深呼吸をして、「この動きはしっかりやろう」と練習してきたことを意識しましょう。

②迷ったらジャブを打とう

実践に慣れていないと、何をやったらいいかわからなくなることもあります。そういう時はまずジャブを打ちましょう。「ボクシングは小さい動きから展開する」ものです。また、アクションを起こさないと何も見えてこないこともあります。もしジャブを打ったら。逆に相手のパンチを受けてしまっても、それは経験となります。立ち止まっていては得られるものが少なくもったいないですよ。ボクシングにおいて、ジャブは最も練習するパンチです。思い切ってあなたのジャブを打ち、そこからストレート、フック、ボディブローなど、パンチを増やしていってみてください。

③苦しいときは前へ出る

実戦練習において、自分が苦しい時やピンチの時、「相手が」もっともやってほしいと思っている事は、「下がる」ことです。苦しい時に下がることは、さらなるピンチ(=相手にとってチャンス)を呼び起こします。苦しい時こそ、前へ出る勇気、根性がボクシングでは試されます

④相手への礼儀を忘れない

相手という存在は、自分を高めてくれるパートナーだと私は思います。ですので、実戦練習の前後のあいさつはもちろん、靴やヘッドギアのひもがほどけないか、ゴングに遅れないようにするなど、相手に迷惑のかからないようにすることも、よいパフォーマンスを出すためには大切なことだと思います。

ぜひ実践練習にチャレンジを!

実践練習から新たな課題や目標が見えたなら、マスボクシング→スパーリング→スパーリング大会→プロテスト→プロデビューへと道が開けてくるかもしれません。

実際に打ち合うスパーリングは、確かにハードルが高いと言わざるを得ませんが、マスボクシングでしたらどなたでもチャレンジできるトレーニングです。まだやったことのない方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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